四十肩/五十肩
〈症状〉
腕が挙がらない(腕を挙げると肩が痛い)
頭の後ろに手を回せない(腕を回すと肩が痛い)
腰の後ろに手を回すことができない
夜に肩が痛くて目が覚める


〈診断〉
生活環境の問診
筋肉に対しての触診
徒手検査により筋肉や腱の炎症、癒着、断裂のいずれかを判別

〈治療〉
痛みの原因として、神経の圧迫による神経の炎症(神経炎)や筋肉・靭帯の炎症があります。

先述した神経炎は関節のズレや筋肉の緊張によるものが考えられます。
例えば頚椎の椎間関節、胸骨と鎖骨の胸鎖関節、肋骨と鎖骨の肋鎖関節、肩甲骨と鎖骨の肩鎖関節、肩甲骨と上腕骨の肩関節で、神経が圧迫される場合です。
また、斜角筋(首に付着している筋肉)の過緊張によっても腕の神経が圧迫されます。
これらの原因で起こしている場合は、各関節周囲の筋肉や靭帯をほぐしてから関節の矯正を行います。

後述した筋肉の炎症は、原因となっている運動動作(生活環境)から考慮して、特に拮抗筋に対してアプローチします。
主に大胸筋、小胸筋、大円筋、棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋などの筋肉の炎症が考えられます。
これらの筋肉に対して鍼療法や筋肉トレーニングの指導などを行います。
必要があればテーピングも行います。

☆上記の症状で長期化(痛みが出てから2〜6ヶ月以上経過している場合)肩関節周囲の筋肉(腱板)の筋膜の癒着が考えられます。
四十肩/五十肩を発症すると、肩関節周囲の筋肉(腱板)の滑液包の滑液が減少して癒着が起こしやすくなります。
この場合、癒着剥離法を行います。
この癒着が原因の場合は、一回の治療で、症状が緩和されます。
注意:癒着は自然に剥がれるのですが、かなりの期間(1年〜2年間)を費やします。
早期治癒を希望される場合は、腱板の癒着剥離法を行います。

また、必要に応じて運動法をアドバイスさせていただきます。

上記以外に類似の症状で、肩峰下滑液包炎、棘状筋腱炎、石灰化滑液包炎(石灰性腱炎)などがあります。
また、斜角筋症候群(胸郭出口症候群)や肋鎖関節症候群なども腕の疼痛やだるみ感を引き起こします。
これらの診断を区別して最も的確な治療を施します。

その他、ご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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